■先代台車への回帰

 津山だんじりが担ぐから曳くへと変化していった大正、昭和初期の台車は、荷馬車台を転用したものや専用の台車を設けた町内もあったが、車輪に関しては御所車、源氏車と呼ばれるものがすべてのだんじりで用いられた。
 この津山だんじりの車輪を初期の姿に模擬復元して、当時の津山だんじりを見た目から分かりやすくした上で、見物客や子どもたちに津山だんじりの台車変遷の歴史を伝えようというのが、昨年の祭りでお披露目された太田町内会の車輪だった。
 台車部分でいえば、彫の見事な津山だんじりを幻想的に浮かび上がらせる照明に必要な発電機のエンジン音が見物客の誤解を招くため、LED照明に切り替えバッテリーでエンジン音を無くす努力を始めた先進的な町内もあるが、太田の場合は音ではなく、見た目から初期台車に回帰した形だ。
 昨年はあくまで試験的に行ったもので、今年の祭りでは、さらに見せ方に工夫を加えたいと太田の岸本会長が話されていたので期待が高まる。
 津山だんじりが台車に乗って80年余り。その80年前の津山だんじりの姿を追い求める太田町内会の心意気に敬意を込めて、津山だんじり保存会館、平成29年の幕開けの話題とした。


2016年出動時の太龍臺(右)と台車の前輪
太龍臺の太は日に太
出動前の保管庫で台車の車輪
天井にも龍の彫りを施した太龍臺

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